看護師さんプロフィール
Nさん
20代後半の看護師歴7年の
中堅看護師
看護学校を卒業後、大学病院脳神経外科の病棟勤務。将来的には地元地域に密着した訪問看護師を目指し幅広い知識の習得とスキルアップに向けて勉強中。
Iさん
20代半ばの看護師歴5年の
キャリアアップ志向の看護師
大学病院附属の看護学校を卒業し、大学病院脳神経外科の病棟在職中に、女性として新しい命の誕生の手助けをしたいと思い至り、助産師を志す。現在同大学病院の産科婦人科勤務4カ月目。産科・婦人科領域でキャリアアップを目指す!
Aさん
20代前半の看護師歴1年未満の
新人看護師
学生の頃から精神科看護師を志す。地方都市の病院で認知症病棟に勤務。他科の業務や大学病院での臨床症例について詳しく学びたいと思っているが、日々の業務に追われてなかなかキャリアについて考えられずにいる。
はじめに
本日はお忙しい中、お集まり頂きましてありがとうございます。本日はみなさんのキャリアの中でご経験されたことを基にして、大学病院で働くポイントについてざっくばらんにお話下さい。よろしくお願いします。それではさっそく座談会を始めていきましょう。
みなさんのキャリア(転職歴)を教えて下さい。
私は医大附属の専門学校を卒業して、大学病院に勤務して5年になります。最初は脳神経外科の病棟勤務でしたが、助産師の資格を取るために現在産科婦人科に異動して4カ月目になります。産科婦人科とは女性特有の病気全般を扱い「産科」と「婦人科」を併せた診療科になります。産科では妊娠・出産と新生児に関わることを扱う妊婦さんを診る診療科で、婦人科は子宮、卵巣、卵管、膣などに起こるいわば妊娠以外の女性特有の疾病を扱う診療科になります。大学病院であるためハイリスク症例を幅広く受け入れているのが特徴です。
学生のときから精神科の看護師を目指してきました。今年の春から認知症病棟に勤務しています。勤務のなかで戸惑うことが多くありますが、先輩方に色々指導いただきながら頑張っています。勤務している病院は約100床で、科も多くないのです。 勤務前の印象とは違って、日々の業務がとても忙しくて、なかなか自分のキャリアについて考えられずにいます。
みなさんの将来の目標は?
私は訪問看護師を目指して勉強をしています。訪問看護とは訪問看護ステーションから、病気や障害をもった方が住み慣れた地域や家庭で療養生活を送れるように、看護師等が生活の場へ訪問し、看護ケアを提供し、自立への援助を促し、療養生活を支援するサービスです。具体的には、①入浴、排泄の手伝いなどの日常生活の援助、②床ずれの処置や注射・点滴、塗り薬をぬる、薬を飲む手伝いなどの簡単な医療行為、③訪問リハビリなどです。基本的に医師から出される「訪問看護指示書」に従って訪問看護は行われますが、すべてが看護師の判断になります。そのため5年程度の臨床経験が求められることが多いので、大学病院勤務というメリットを活かして他科(特に内科全般と心臓・呼吸器・糖尿病)での臨床経験を積んで詳しい知識を身につけてスキルアップしていきたいです。
私の目指す助産師になるには、看護師の資格があるうえで、助産師の専門教育を大学や専門学校で受け国家資格を受ける資格を取らなければなりません。ありがたいことに現在の大学病院は、「大学の編入試験を受け、2年間勉強して病棟に再編入したらどうか」と言ってくれています。さらに大学を卒業すれば助産師だけでなく、保健師の資格取得も可能になります。働きながら妊娠・出産・育児をする女性も多く、そういった女性をサポートをしながらスキルアップしていきたいと思っています。
私はまだ看護師としてのスタートを切ったばかりで看護師としてはまだまだ未熟で勉強する毎日ですが、日々成長でき患者さんと向き合えるよう頑張っていきたいと思ってます。
お話を伺っていると大学病院での勤務は、臨床の現場と多く向き合えてやりがいを感じます。
大学病院勤務の魅力とは?
まずお給料がいいということは条件の1位か2位にあげられますね。
仕事はたいへんですけど、病院組織がしっかりしていて、中でも病棟内のチームワークがいいことですね。愚痴をいい合うこともありますが、吐き出せる環境であり、お互いを励まし合えているので、働きやすい環境で仕事ができています。教育のシステムが院内全体でも各職場でも確立されていることが大きいと思います。
それと2交代であることですね。一般的に2交代制は8時間(日勤:08:30-16:30)と16時間(夜勤16:30-08:30)の場合が多いと思いますが、私の病院は完全に12時間(日勤:08:30-20:30)12時間(夜勤:20:30-08:30)の2交代なのでしっかり休めて体がとても楽です。それが3交代(日勤:08:00-16:00,準夜勤:16:00-24:00,深夜勤:00:00-08:00)になると1日で2回働く日が出てしまうので体力的、精神的にきついですね。
病院を選ぶポイントに12時間交代の2交代勤務体制をあげている人もいるくらいです。
人員に関しては(平均して)入院患者7人に対し、常時看護職員1名という7対1看護体制がとれていないので看護補助の方を入れて業務改善をしてくれています。このようにして看護師の人数が多く保てると他の人の仕事のフォローできるメリットもありますね。
仕事量は他の病院などと比べると雑務もこなさなければならないので多いと思いますが、転職する人が少ないのはやはりチームワークのよさだったり、お給料がいいことだったり、何より働きやすい環境ができていることだと思います。
大学病院ですと夜でも必ずすべての科の先生がいるので指示を出してもらえるなどの安心感もありますね。
大学病院では研修医の方もたくさんいますよね。
そうですね。困ったときに助かっています。また大学をかかえているので看護を学問として学んでいきたいという方にもお勧めですね。
色々な科がありますから、私のように脳神経外科から産科婦人科へ異動できたように、他の科をみたいといったときにみさせていただけることは病院内でのスキルアップにもつながります。
私は機会があれば認定看護師の学会などへ参加させていただいてます。病院やクリニック勤務の場合、業務で他に手が回らず、学会へ行くチャンスなどないと聞きます。学会への参加は医療や看護についての最新の知識や情報を得ることができるので、そういった貴重な場に足を運ばせていただけるのは嬉しいです。
大学病院では看護師の教育にも力をいれているんですね。スキルアップするには他の科で臨床経験を積むことも大切だと教えていただきました。ありがとうございます。
私は看護師の資格をもって大学病院で働いていることにやりがいを感じています。地元地域の病院から紹介されてくる患者さんと接することができるのも魅力に感じています。大学病院ですから最新の医療が受けられることもあり、重症の患者さんの回復していく過程をみられることが嬉しいですし、やりがいにつながります。他の病院ではまず経験できないことですね。
そうですね。大学病院で患者さんを長いスパンをかけて回復をみられたり、回復した患者さんが会いにきてくれたりといった経験は忘れられないですね。患者さんと患者家族との深いかかわりがでてくるのも長期間にわたって関わらせていただけたおかげです。モチベーションが高くなりますし、励みになりますよね。
まとめ
「看護師の仕事が好きだから地元で貢献したい人」、「自分のキャリアを突き進めたい人」「お給料と業務のバランスを重視したい人」など、自分自身のライフスタイルや目的によって仕事や病院を選ぶポイントが変わってきます。今回は大学病院で働く先輩看護師さんに大学病院の魅力についてざっくばらんに話していただきました。ぜひ、転職活動の参考にして下さい。





看護学校を卒業後、大学病院の脳神経外科に配属されて7年目になります。脳神経外科は脳腫瘍・頭蓋内の出血(高血圧性、血管異常、くも膜下出血など)・脳膿瘍・脳梗塞・頭部外傷ほか、頭頚部(一部頚部や脊髄疾患も含む)の外科的疾患の患者さんを主に扱っています。重症度の高い疾患では入院期間も長く寝たきりの患者さんも多くみています。